2022/12/25
【不動産売却まめ知識vol.92】建物の不具合を調べてくれる不動産会社か?
あなたの大切な家を売るとき、最も気になるのは「アフターケア」の部分かもしれません。
もし購入者が住宅引き渡し後に不具合を発見した場合、その責任はどこにあるのでしょうか?
「契約不適合責任」
売主として、私たちが引き渡しを行ったあとに「契約不適合責任」というものが発生します。
これは、売買契約内容に照らし合わせて、建物に不具合があった場合、その修理費用や対応が売主の負担となることを意味します。
不適合責任の対象となる具体的な不具合には、例えば、
・屋根や外壁からの雨の侵入
・住宅の主要構造部分の劣化や腐食
・シロアリ被害
・敷地内の給排水管問題
などが考えられます。
契約不適合責任への対応
この契約不適合責任をどれくらいの期間負うのか、通常は引き渡し後3ヶ月間、とする契約が多いです。
建物が古く、売主がこういった責任を負えない場合には、特約にてこの「契約不適合責任」を免責とすることもあります。
誰もが、購入者から「問題が発覚したので、直してください」という連絡を受けたくないですよね。
そのため、販売を開始する前に以下のような点をチェックしてくれる不動産会社を選ぶことが大切です。
・給排水管の状態確認
・換気システムが正常に動作しているかの確認
住宅調査でリスク回避した例
物件の売却を考えるとき、最も大切なのはその物件の現状を正確に把握し、それを購入者に適切に伝えることです。
そのため、しっかりとした現地調査や点検を実施してくれる不動産会社を選ぶことが肝心です。
Sさんは自宅を売却する際、選んだ不動産会社による丁寧な点検で、早期に給排水管の老朽化を発見。
その結果、事前に修理を行うことで、引き渡し後のトラブルを未然に防ぐことができました。
まとめ
しっかりとした専門知識を持ち、物件の細部にまで目を配ってくれる不動産会社を選ぶこと。
引き渡し後のトラブルを最小限に抑えるための配慮ができる担当者を持つ不動産会社を選ぶこと。
これが物件を安心して売却するためには、重要なキーとなります。