2022/06/30
【不動産売却まめ知識vol.31】不動産売却査定の舞台裏
査定の基本ステップとは?
1.不動産会社が受け取った査定依頼から、ますます「レインズ」というシステムで、最近の取引や成約の事例を調査します。
2.該当する事例が見つかると、それに基づいて査定価格と最適な販売戦略を考えます。
3.その情報をもとに、提案書を作成。これが持ち主に提示される査定額となります。
査定に使われるツール
査定価格を決定する際に参考にされるものとして、「既存住宅価格査定マニュアル」というソフトが存在します。
これは不動産流通近代化センターが提供するもので、一部の不動産業者が利用しています。
ただ、実はこのようなソフトを使用して査定を行うことは、実際にはあまり多くありません。
その理由は、最終的な価格は周辺の実際の取引事例に大きく左右されるためです。
購入者の視点はどうか?
不動産の購入者は、高い・安いの判断だけでなく、物件の特徴や立地、近隣の環境など様々な要素を基に判断をします。
その中で、「価格」は非常に大きな要因となります。
収入や自己資金などから借り入れできる金額は、金融機関の差はあるもののおおむね決まっています。
そのため、購入検討者の予算上限以内での検討となります。
物件の価格が、近隣の取引事例と比べて妥当かどうかは、購入意欲を左右する大きなポイントとなるのです。
実例を挙げて
例えば、東京都内のあるエリアで、同じような条件のマンションが最近5000万円で取引された場合、
近隣の同じ条件のマンションもそれに近い価格で取引される可能性が高いです。
しかし、そのマンションが駅から近い、リフォーム済み、日当たりが良いなどのメリットがある場合、
それはプラスαの価格がつく可能性も十分にあります。
まとめ
不動産の査定は、査定価格は取引事例で決められることが多いです。
売却を考えている方は、このような背景を知って、査定額を適切に判断する手助けとしてください。
最後に、専門用語や複雑な表現は避けるよう努力しましたが、もし不明点があればお気軽にお問い合わせください。
不動産売却を成功させるための情報を提供し続けます。