2022/07/09
【不動産売却まめ知識vol.34】不動産査定価格と地震保険の価格
査定価格と火災保険・地震保険価格の違い
まず、査定価格とは何かを理解することが大切です
これは、「この価格であれば、売却可能だろう」と考えられる価格のことを指します。
火災保険の価格は、建物の再調達価格といい、万が一焼失したとしても補修できる価格です。
もしくは建て直した場合の価格です。この金額は保険会社の計算によります。
あくまで建物分だけで、土地の費用は計算されておりません。
地震保険の価格は、火災保険の価格の最大50%となります。
【具体的な実例】
マンション所有のAさんは、市場価格で4,500万円の査定価格がつけられました。
このマンションの火災保険の設定金額は1,400万円で、地震保険の価格はその50%の700万円とされています。
これを簡単にまとめると:
・査定価格:4,500万円
・火災保険:1,400万円
・地震保険:700万円
このように、査定価格と火災・地震保険の金額には大きな差があります。
これは、それぞれの価格が異なる要因に基づいて設定されているからです。
例えば、査定価格は物件の位置、築年数、設備の状態などさまざまな要素が影響します。
一方、保険の価格は、物件の耐震性や火災リスクなど、主にリスク要因に基づいて計算されます。
そう考えると、査定価格と火災・地震保険の金額が異なるのは、むしろ当然のことと言えます。
結論:査定価格と保険の価格は別物
物件を売却する際、持ち家の価値や市場価格を知ることは大切です。
しかし、それと同時に、火災や地震のリスクをカバーする保険の価格にも目を向けることが必要です。
これらの価格は、異なる要因に基づいて設定されているため、必ずしも一致しないことを理解することが大切です。
物件の価格と保険の価格を適切にバランスさせることで、安心して不動産売却を進めることができるでしょう。