2023/02/04
知らずに買うな!漏水マンションかも!?
「マンションは寿命は何年か?」
よく聞かれる質問です。
建物の構造について皆さん気にされますが、案外見落としがちなのが・・
「配管」
給水管・排水管、ですよ。
マンション選びの時に気にされていなかったですか?
新築マンションならまだしも
中古マンションを購入するのに配管を気にしていない・・
かなりヤバいです。
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築古だけど歴史あるヴィンテージマンション
室内はピカピカのフルリノベーション
新築よりもお値打ちで購入できた!
最高のマイホームね・・
こんなことを考えていた翌日・・
リビングの天井からポタポタ・・
上階の方に文句を言いに行ったら水漏れした形跡はないとのこと。
調べたら給水管が損耗していて、上階と下階を分ける空間が
水浸し・・
建物で加入していた保険で治せるみたいだけど、
壁紙はべろべろに剥がれるは、リビング使えないは・・・
もう最悪!
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こんな散々な思いをすることにもなりかねません。
中古マンション購入時には、他の何よりも気にした方が良い
項目かもしれません。
【今日の目次】
①配管の種類
②配管の寿命がきたら?
③このマンションはどうやって確認する?
④まとめ・何が重要か?
Youtube動画でもご覧ください
↓↓↓
①配管の種類
・水道用亜鉛メッキ鋼管
昭和30年代から50年代にかけて主流だった配管。
錆びやすく寿命も短い(10~15年)
錆水が出ると言われたのがこのタイプ。
寿命が短いのに、何もしていないと劣化が進んで、管自体の
裂傷にもつながりやすい。
・硬質塩化ビニルライニング管(塩ビ管)
現在も良く使われる。主に昭和50年代後半から使用されている。
内部が塩化ビニールで覆われている(30~40年)
10~15年に一度劣化診断などして適切な修繕が必要。
②配管の寿命が来たら?
更生工事
既存の配管を残す工事配管内部の錆を落として、
高圧洗浄などで錆・付着物を除去、特殊な樹脂のような塗料を塗りつけ
管の中に塗膜つくる
10~15年持つと言われる
交換より費用は抑えられて、工事期間も短い(1~3日程度)
更新工事
既存の配管を交換
高性能ポリエチレン管やステンレス管などの最新の配管に取り替え
(半永久的に使用可能)
※配管がコンクリートに埋まっていて交換不能の場合
新たに配管ルートを作る
マンション外壁に配管がむき出しになる場合もある
③マンションはどうやって確認する?
マンションの修繕履歴を閲覧してください!
ほとんどの管理組合に保管してあります。
特に旧耐震基準の古いマンション。
これから購入する方は、【重要事項調査報告書】
という書類、これを必ず確認してください。
建物全体の管理会社が作成している管理にまつわる書類です。
マンション全体の修繕積立金の総額や、滞納金、修繕履歴、
用途の制限などが記載されています。
更生工事・更新工事しているか?
漏水事故履歴はあるか?
しっかりチェックしてください。
④まとめ
配管の維持については多額の費用がかかります
重要なのは・・
・長期的な修繕計画が作成されているか?
・適切な修繕積立金を各住戸から徴収できているか?
マンションの管理組合の財政状態が大きく左右されますね。
古いマンションこそ水道管の工事をする前提でマンション全体の
長期修繕計画に落とし込まれているかどうかが重要です!
マンションの修繕計画がなかったり、全体の修繕積立金が
少額しか貯まっていないようでは適切なメンテナンスは出来ません。
中古マンションをご検討するときは
まず管理組合の財政状況を確認してから!ということです。
まさに「知らずに買うな!」ですね。