2022/10/28
【不動産売却まめ知識vol.73】一括査定か直接査定依頼か、どちらがいい?
不動産売却を考える際に、一括査定と直接査定のどちらを選ぶかは大きな決断です。
それぞれの方法には特有の利点と欠点があります。
それぞれの特性と最適な使い方について詳しく解説します。
一括査定の魅力と注意点
メリット:手間と時間の効率化
一括査定の一番の利点は、何といっても手間と時間を大幅に節約できることです。
一括査定サービスを利用すると、一度の手続きで複数の不動産会社から査定結果を得られます。
これがあれば、各社に個別に連絡を取る必要がなく、比較検討も容易です。
デメリット:情報の流出
もし査定を受けると、「売りたい」という意向が不動産会社に伝わってしまいます。
信頼性の低い会社だと、情報が漏れるリスクが考えられます。
この結果、不動産の売却を検討していることが周囲に知られる可能性も。
デメリット:セールスの電話や訪問
実際に売る意思がないのに査定を受けると、その後、不動産会社からの売却を促すセールスの電話や訪問が頻発する場合があります。
デメリット:特典が受けられない場合も
一方で、一括査定には欠点も存在します。
それは、各不動産会社が個別に提供する特典やサービスを受けられない可能性があるという点です。
多くの不動産会社では、直接査定依頼を受けた場合には特典を提供するケースが少なくありません。
【直接査定の場合の特典例】
以下にいくつかの実例を挙げます。
・商品券数千円分
・引越し費用の一部負担
・電化製品や旅行券の抽選
特にすでに信頼関係が築かれている不動産会社がある場合、直接査定を依頼することで、これらの特典を享受できる可能性が高くなります。
一括査定と直接査定、どちらを選ぶべきか?
経費の違いに注目
一括査定では、不動産会社が「売却希望物件の情報」を購入する形になるため、その分の経費が発生します。
直接査定の場合はそのような経費は発生しないので、特典を提供しやすい状況が整っています。
信頼できる不動産会社が既にある場合
既に信頼している不動産会社があるのであれば、その会社に直接査定を依頼する方が良いでしょう。
これにより、会社独自の特典や優遇措置を受けられる可能性が高まります。
なによりしっかり売却希望や条件、販売方法などを対面で相談できるのは心強いかと思います。
初めての売却で比較したい場合
まだ信頼できる不動産会社が見つかっていない、複数の会社と比較したいという場合は、一括査定が有効です。
結論:最適な選択を
不動産売却は大きな金額が動くだけに、どの査定方法を選ぶかは非常に重要です。
手間をかけずに多くの査定額を比較したいなら一括査定、信頼できる一社と深く関わりたいなら直接査定がおすすめです。
自分のニーズに最も合った方法で、スムーズな不動産売却を実現しましょう。